山口蓬春展 [アート]
先週神奈川県立近代美術館葉山で開催されている、
「日本画の変革者 山口蓬春展 伝統とモダンの融合」
へ行ってきました。
山口蓬春(ほうしゅん)(1893-1971)
東京美術学校の西洋画科へ入学し、当初は洋画家を目指すも後に退学して
日本画へ転向、日本画科へ再入学し主席で卒業。
松岡映丘を師事し新興大和絵会へ参画。その後戦中の戦争記録画家を経験し、
終戦後新しい日本画を追求した。
終戦後に発表された、「山湖」(上)はなんとも穏やかで開放的なものを
感じさせます。
もともと洋画家を目指していたせいか、初期の日本画の中にもどこか洋風な
雰囲気を感じました。
終戦を境にモダンな題材・色調へと変わっていきます。静物画などはまさに
西洋画そのもので、時にはイラストやデザイン画っぽい作品までありました。
洋画家マティスの影響を受けていたそうです。
日本画の本流
からはちょっと外れて
いるのかもしれませんが、
ワタクシ自身は見ていて
とても楽しかったです。
西洋画にしか興味ない
人でもすんなり入れる
世界だと思いました。
美術館のすぐ側には「山口蓬春記念館」もあります。この建物は山口家より
遺贈されたもので、生前の作画風景がそのまま見ることができ、素描なども
多数展示されています。
山口蓬春記念館 http://www.jrtf.com/hoshun/index.html
おだやかな空間の広がった、素敵な絵ですね。^^
こんな絵を描く方が戦争記録画を描かなければならなかったのは、
きっとつらいことだったろうにと思います。
こういう作品は、各地をまわってくれるといいですね~。
by falcon (2006-11-07 07:50)
>falconさんコメントありがとーですw 正直この記事にコメント頂けるとは
思っておりませんでしたので、とても嬉しいですw
この人の戦争記録画も展示してあるのですが、それを感じさせない程
フレーミング・色使い等、美しい風景画のようです。
by OCEANBREEZE (2006-11-10 21:50)